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歯の色について

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歯の色について

健康的な歯の色は「やや黄色みのある象牙色」です。
しかも、1本の歯は先端(切縁部)から歯肉との境目(歯頸部)まで均一な一色ではなく、グラデーションがあり、歯頸部は切縁部よりも黄色く見えます。
この色の変化は、歯を構成するエナメル質と象牙質との違いによるものです。

エナメル質と象牙質の色

歯の表面を覆うエナメル質は、明黄色から少し灰色がかった白色の半透明な組織である為、その下の象牙質の色が透けて見えます。
そして、象牙質はその名の通り象牙色(アイボリー)で黄色味がかっています。
歯頸部が黄色く見えるのは、歯の切縁部から歯頸部にかけて、エナメル質が薄くなっている為です。
前歯よりも犬歯や奥歯が黄色く見えることや、加齢により歯が黄色くなることも、エナメル質の厚さが関係しています。
また、遺伝や人種の違いによっても、エナメル質や象牙質の色味や厚さが若干異なる為、人によって歯の色に違いが現れるのです。

歯の変色

歯は様々な原因により、黄ばんだり、黒ずんだりと変色してしまいます。
歯の変色の原因は、大きくわけて「外因性」と「内因性」の2種類に分類することができます。

外因性変色

「むし歯」「色素沈着(飲食物の色素、喫煙によるヤニなど)」など

内因性変色

「乳幼児期における疾患」「乳幼児期の薬剤の副作用」「エナメル質形成不全・象牙質形成不全」「無髄歯(神経を除去した歯)」「加齢による黄ばみ(エナメル質の摩耗)」など
(※薬剤の副作用として代表的なものに、1960~70年代によく使用されていたテトラサイクリン系抗生物質があります。歯の形成期に服用すると、歯の象牙質に着色を起こす場合がある為、現在では「妊娠・授乳中の母親から、8歳以下の小児」への投与は可能な範囲で避けるように指導されています。)