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「歯周病」と身体との関わり

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歯周病はお口の中だけに関係する病気ではありません。
歯周病は全身の様々な状態と関連しており、相互に影響を及ぼし合っているのです。
従って、歯周病を予防・改善するには、口腔ケアは勿論、規則正しい生活で免疫力を上げるなど、全身の健康状態を整えていくことが重要となるのです。

「歯周病」と「糖尿病」

以前から、歯周病は糖尿病の合併症のひとつであると言われていましたが、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も、近年明らかになってきました。
また、歯周病治療で糖尿病の症状が改善されることも確認されています。

歯周病と血糖コンロトール

歯周病によって作りだされる歯肉の炎症物質は、血液を介して血糖値をコントロールするインスリンの働きを妨げてしまいます。
しかし、2型糖尿病の方に関しては、歯周病の治療を行うことで、インスリン抵抗性が改善されることが確認されています。
このように、糖尿病の血糖コントロールには歯周病治療も重要なのです。

「歯周病」と「出産」

女性ホルモンには特定の歯周病菌の増殖を促し、歯肉の炎症を悪化させる作用があることが確認されています。
その為、妊娠中は「妊娠性歯肉炎」を発症しやすいと言われています。

歯周病と早産の確率

また、アメリカでの調査結果によると、歯周病の人の未熟児出産や早産の確率は、健康な人の約7倍であると報告されています。
これは歯周病による炎症物質が、血液を介して胎児や子宮の収縮などに影響する為であると考えられています。
早産の原因にはタバコやアルコール、高齢出産などがよく挙げられますが、歯周病による確率はそれらよりもはるかに高い数字となっています。
妊娠中は特に、歯周病予防に努める必要があるのです。

「歯周病」と「免疫力」

過度なストレスや不規則な生活、喫煙などで、体の免疫力が低下すると、免疫力で歯周病菌の増殖を抑制できなくなり、歯周病の発症リスクが高まります。
また、歯周病の発症リスクには、持って生まれた免疫力の強さによる個人差もあります。
歯周病で悩んでいる家族がいる方は、体質や環境、生活習慣などが似ていることから、ご自身も歯周病を発症する可能性が高いと言えます。
歯周病菌を寄せ付けない為には、生活習慣や全身の健康にも留意する必要があります。